東京スカイツリーの建設技術を紹介する「つくり方大公開!上級編」を更新しました。
今回は、東京スカイツリーの最頂部でアンテナ用のゲイン塔を揺れから守る制振装置について紹介しています。
つくり方大公開!上級編 「制振装置のあるゲイン塔頂部をつくる」
2基の制振装置がゲイン塔の揺れを抑え、東京スカイツリーの電波送信を頼もしく支えます。
大林組は、2011年版カレンダー「The Dynamic TOKYO SKY TREE®」を発行しました。東京スカイツリーを通じて建設のダイナミズムを伝えていますので、ぜひご覧になってください。
2011年版カレンダーの詳細
■カレンダーを抽選で500名様にプレゼントします。
ご希望の方は、大林組ウェブサイトの応募ページで応募要項をご確認のうえ、ご応募ください。
※締め切り:2010年12月12日(日)
Photos:Masashi KUDO
先日、ゲイン塔の最頂部に取り付ける制振装置についてお伝えしましたが(記事はこちら)、11月20日に、その一部を高さ497mの塔体上に仮置きする作業を行いました。
総重量が約100トンの装置を分割し、タワークレーンで揚重しています。
今後は、この塔体最上部で、制振装置を覆う「制振機械室」を組み立てていきます。
一方、タワー内部の空洞ではゲイン塔がグイグイと上昇中です。497mまで上がってきたら、その先端部と制振機械室をドッキングさせます。
そして、溶接や塗装などの仕上げが終わったら、いよいよゲイン塔が塔体頂部から突き出し始め、今度は空に向かってグングンと伸びていきます。
地上デジタル放送用等のアンテナが取り付けられるゲイン塔の頂部には、ゲイン塔の揺れを抑える制振装置(TMD:Tuned Mass Damper)が取り付けられます。
11月18日、その制振装置が遠路はるばる広島市から到着し、現場に搬入されました。
制振装置は、強風や地震時に、巨大なバネの上に載せた重りが全体とはタイミングをずらして揺れ、ゲイン塔の揺れを低減する役割を担います。これで、アンテナからの電波送信が安定するというわけです。
制振装置は、塔体頂部(497m)に一旦仮置きします。今後、タワー内部の空洞を上昇中のゲイン塔とドッキングさせ、地上634mの高さへリフトアップする予定です。
ゲイン塔頂部(制振装置室)については、「つくり方大公開」で詳しくお伝えしていきますので、ご期待ください。
着工時にオープンした東京スカイツリー建設サイトは、タワーの成長とともに「東京スカイツリーとは?」や「つくり方大公開」などのコンテンツを更新してきました。
このたび、成長するタワーの魅力を十分にお楽しみいただくため、トップページのデザインを一新しました。ぜひご覧ください。
10月27日から、第2展望台の建て方がスタートしました。
第1展望台より一回り小さな「つぼみ」が姿を見せ始めています。
こちらは上から。塔体を囲むように第2展望台の鉄骨が取り付けられています。
ちょっと分かりづらいかもしれませんが…
ちなみに、写真下の方にあるタワークレーンから、上の方にある塔体へ”V字型”に伸びているのは、タワークレーンの強度を高める「壁つなぎ」です。お間違いなく。
第2展望台は地上450m。完成すると、ガラス張りの空中回廊が外周をぐるりと囲み、まるで空を散歩しているかのような体験ができます。
塔体の最上部(497m)からゲイン塔が姿を現すまで高さは変わりませんが、第2展望台の形は少しずつ変化していきます。遠くの街からも、ぜひご覧になってみてください。
10月28日、東京スカイツリーの公式キャラクター記者発表会があり、「ソラカラちゃん」とサブキャラクターの「テッペンペン」、「スコブルブル」がお披露目されました。
ソラカラちゃんは、宇宙にある“とんがり星”からやってきた、好奇心旺盛な女の子です。首から下げた望遠鏡をのぞいていたら、雲を突きぬける東京スカイツリーを発見してびっくり。「わあ楽しそう! いってみたーい!」と空から降り立ちました。
事業主の東武鉄道、東武タワースカイツリーによると、東京スカイツリーを身近に感じてもらい、東京スカイツリーのメッセージを広く伝える役割を担うために制作したそうです。
ソラカラちゃんは今後、広告やWebサイト、公式ブログ、イベントなどに登場し、「あたらしい視点」から東京スカイツリーの魅力を伝えてくれるとのこと。かわいらしい笑顔で皆から愛されそうですね。
ちなみに、ソラカラちゃんの左にいるのが、ちょっとミーハーなテッペンペン。おしゃれ大好きな女の子で、ソラカラちゃんにとっては刺激的なお姉さんです。右にいるスコブルブルは、下町の生き字引として何でも教えてくれる、おじいちゃん犬です。個性あふれるサブキャラクターたちの活躍もなかなか楽しみですね。