11月27日、東京スカイツリータウン®の一部である、商業施設「東京ソラマチ®」の内部や東京スカイツリー®へのメイン動線となる交流広場などが報道機関に初公開されました。
東京スカイツリータウンは、東京スカイツリーを中心に東西約400mにまたがる施設全体の名称で、敷地面積は約3万7,000m2にもなります。
商業施設の3階は、英仏など5ヵ国それぞれのれんがの積み方も再現され、貨物ヤードの倉庫を感じさせる空間となっています
押上駅から展望台への出発ロビーに直結している「東参道」の階段を上がると・・・
この日は交流広場でソラカラちゃん®がお出迎えしてくれました
交流広場は、広さ約3,000m2。アカマツやヤマザクラ、モミジなど350本の木が植栽される予定です。
東京スカイツリータウンは、東京スカイツリーと同じく2012年5月22日にオープンする予定です。
10月31日、東京スカイツリー建設の象徴であったクレーンが解体され、第1展望台の屋上から姿を消しました。
5月23日から始まったタワークレーンの解体作業。クレーンを徐々に小型のものへ交換していき、最後は人の手で解体してエレベーターで地上に下ろしました。
最後に残った一番小さな解体用クレーン「OJ-13N?」は人の手で解体します
人の手で運べる大きさまにまで解体します
解体された各パーツをエレベーターで下ろします
クレーンがなくなった第1展望台の屋上(375m)。外観は開業後とほぼ同じになります
東京スカイツリーの建設に大活躍してきたクレーンがなくなることは、少し寂しさを感じますが、工事が着実に完成に近づいているということでもあります。
11月22日からは、第1展望台の団体入場券の予約が開始されます。開業後は、ぜひ足をお運びください。
東京スカイツリーのつくり方「タワークレーンの解体」
解決!!タワークレーンの謎「タワークレーンの解体」
東京スカイツリーの建設では、タワークレーンなど、大きな工事機械が注目を集めますが、最終的に東京スカイツリーをつくり上げているのは、作業員の手です。
そこで、どんどん高くなる作業場所へ、作業員とタワークレーンで上げることができない仕上げ用材料などを素早く輸送することが、効率よく作業をすすめるうえで重要です。
今回のつくり方では、本設エレベーターが完成するまでの工事期間中に活躍する工事用エレベーターについてご紹介します。ぜひ、ご覧ください。
つくり方大公開!上級編「人や仕上げ用の材料を上げる設備:工事用のエレベーター計画」
東京スカイツリーには、1階から第2展望台まで2,523段の避難階段が設置されます。心柱(しんばしら)内部への避難階段の取り付けは、リフトアップ工法で行いました。
リフトアップ工法と言えば、アンテナ用鉄塔のゲイン塔の引き上げ工事を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。避難階段の設置でも、最下部で組み立てた階段ユニットを引き上げるリフトアップ工法で、約2ヵ月で安全に設置しました。
「つくり方大公開!上級編」では、普段は目に触れることがない心柱の内部で行われた「心柱の内部に避難階段を設置する」方法を紹介しましたので、ぜひご覧ください。
階段ユニットのリフトアップ状況を下から見上げた様子。右側に見えるのは階段組み立て用のクレーンです。
つくり方大公開!上級編「心柱の内部に避難階段を設置する」