溶接作業で1本のタワーへ
2010.8.6 Friday
今日は、高さ395m地点から「外周柱の溶接」についてレポートします。
7月30日にタワー中心部のシャフト鉄骨の建て方を再開し、東京スカイツリーの高さはついに400mを超えました。現在、タワー最上部では12本の外周柱の鉄骨建て方が進められています。
外周柱は、タワークレーンで所定の位置に積み上げた後、上下の柱を固定調整用の器具で仮にジョイントします。そして、ミリ単位で柱頂部の傾きやねじれを調整しながら溶接していくわけですが…
溶接する前に、まず鉄骨をシート型のヒーターで予熱します。鉄骨の材種ごとに決められた所定の温度まで部材を温めた後、作業を開始できます。(柱にぺタッと貼り付けてあるオレンジ色のシートがヒーター、その左側に見えるのが固定調整用の器具です)
こんな感じでヒーターをめくり、非接触型の温度計などで予熱温度に達したかを確認します。
そして溶接。職人さんは火花などから身体を守るため、真夏でも長袖、手袋、前掛け、面の完全防備で作業します。
しかも、溶接する場所は風などを防ぐためにシートで覆っているので、体感温度はサウナより暑く感じるほどです。
夏場は特に大変な作業ですが、「たくさんの部材を1本のタワーへとつないでいく」という大きな役割を担い、今日も暑さに負けず頑張っています。
以上、夏の太陽がギラギラと照りつける建設現場からお伝えしました。