現場のT(空調衛生設備工事担当)です。
現場では順調に鉄骨工事が進み、これから着々と上へと伸びていく予定です。
そんな中、今回は鉄骨と一緒に伸びている「竪配管ユニット」を紹介します。
竪配管ユニットは、給水管・排水管等の配管類を何本かまとめて、一体で吊り上げて
設置するものです。
スカイツリーには、高さ約350mに第一展望台、約450mに第二展望台があり、そこに
あるレストランやトイレまで、飲料水を送り、排水を集めなければなりません。
そのため、給水管・排水管も地上から展望台まで伸ばしていくことになります。
〇竪配管ユニット(長さ約14m):吊り上げの最中です
通常の施工方法だと、配管をバラバラに施工場所まで運んで、現地で溶接等の接合作業を行い
1本ずつ設置するのですが、この竪配管ユニット工法を使うことで、
・安全(高所での作業を少なくできる)
・品質(ユニットは工場製作なので安定した環境で製作できる)
・スピード(工事現場での作業が少ないため、施工時間が短縮できる)
・スペース(配管の加工場・材料置き場等のスペースが現場内にほとんど不要)
等の様々な面でメリットがあり、まさにスカイツリーにはぴったりの工法なのです。
〇荷上げ状況
ユニットを乗せたトラックが建物1階内部の搬入用仮設開口まで乗り入れています。
クレーンを2台使って竪配管ユニットを吊り上げます。
上部をタワークレーン、下部をクローラークレーンで吊り上げています。
タワークレーンを巻き上げて、ユニットを建て起します。
クローラークレーンからの吊を外し、これで建て起し完了です。
この後、更にタワークレーンを巻き上げて、ユニット設置場所まで移動します。
〇竪配管ユニットの据付場所を下から見上げた状況
狭いスペースでの作業になるので、慎重に竪配管ユニットを下していきます。
このように、鉄骨の進捗に対応して竪配管ユニット工事も順次進めています。
高さ150mを超えたあたりからは更にもう一工夫が出来る予定です。
またその時になったらその「工夫」を紹介したいと思います。