先陣を切るシャフト鉄骨、節目を迎える
2010.9.24 Friday
東京スカイツリーには、塔の中央に「シャフト」という部分があります。工事が進むと外装パネルで覆われ、外塔鉄骨にも囲まれていくので、完成後に外から見えることはありませんが、エレベーターや設備配線・配管などが入る重要な躯体となります。
そのシャフトの工事では、地上で鉄骨をブロック化してから効率よく揚重する工法を採用しています。あらかじめ、壁ALC版や設備配管、仮設階段なども取り付けてしまうので、作業効率のアップはもちろん、安全性の向上も実現できるというわけです。
鉄骨ブロックを揚重している様子。地上での一体化で、揚重回数の削減にも貢献しています。
最上部にブロックを据え付けていきます。(その後、ブロック同士を梁やブレースでつなぎます)
施工手順や工夫は「効率よく建てるために:シャフト鉄骨一体ブロック化」で紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。
ちなみに、鉄骨の建て方は、精度確保のため中心から外側に向かって建てていくのが基本です。
そのため、シャフト鉄骨は外塔鉄骨よりも先に建てていました。
エレベーターは地上450mの第2展望台までなので、シャフトは第2展望台の屋根の辺りが最上部。9月13日にシャフト鉄骨の建て方が完了し、一つの節目を迎えました。