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重さ3,000トンのゲイン塔を横から支える

今日は、塔体内部でゲイン塔の位置を安定させている油圧ジャッキについてご紹介しましょう。

 

ゲイン塔は6本の鉄骨柱からなり、直径15.2mmのワイヤー(直径5mmのピアノ線材を7本より合わせたもの)348本によって、塔体内部の空洞に吊られています。
パソコン参考:ゲイン塔のリフトアップ工法

 

down塔体内部では、このように油圧ジャッキで鉄骨柱の外側をガッチリと押さえ込むことで、所定の位置に真っ直ぐに固定されています。リフトアップ中も、油圧ジャッキが押さえている面を、ゲイン塔の鉄骨柱が滑り上がっていきます。
塔体内部でゲイン塔の位置を安定させている油圧ジャッキ
柱鉄骨ごとにわずかな誤差があるため、油圧ジャッキの圧力を監視し、押し出し長さをミリ単位で調整しながら、慎重にゲイン塔の垂直度を保っています。

 

ちなみに、ゲイン塔の鉄骨柱には溶接の継ぎ目(溶接ビード)があります。1cmほど盛り上がっているため、リフトアップの際に、ジャッキが押さえている面を滑り上がることができません。
そこで、ジャッキの押し出し長さを引っ込め、溶接ビードをやり過ごします。ただし、このときにジャッキが鉄骨から離れてはいけないので、ジャッキを上下2段に配置し、どちらかが必ず鉄骨柱を押さえ込めるようになっているのです。

 

溶接の継ぎ目を越える

 

このように、長さ240m(下部の階段を含む)、重さ約3,000トンにも及ぶゲイン塔を垂直に所定の位置に保つため、ミリ単位の万全な精度管理で作業が進められています。

 

さて、高さ634mまで残り40mとなりました。
広州テレビタワー(600m)を超え、自立式電波塔として世界一の高さになる日はもうすぐです。

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