スリーブ工事
2009.4.3 Friday
現場のTです。担当は空調換気設備工事、衛生消火設備工事です。
空調換気設備とは、夏でも冬でも快適に過ごせるように室内の
温湿度をコントロールする冷暖房や、人の呼吸や調理などで
汚れた空気を排出し、新鮮な空気を取り入れる換気などの設備です。
衛生消火設備とは、流し・トイレ等の「水まわり」への給水・給湯・排水や、
火災時に火が燃え広がるのを防ぐためのスプリンクラー・消火栓などの
設備です。
現場は鉄骨工事などの躯体工事がメインで、本格的な設備工事は
まだまだこれからです。
ですがですが、色々な「仕掛け」を今の段階で用意しておかないと
後で困ってしまいます。
ということで今回はその中から「スリーブ」(配管や電線を
通すための貫通穴)を紹介します。
〇鉄骨梁スリーブ
この穴を給水管・排水管・消火管など様々な配管が通ります。
現場に搬入する前に鉄骨工場で穴を開けるので、早い段階で配管ルートを
確定させて、位置を決定しなければいけません。
穴が開けられる大きさ、位置には構造的に制限があるのでそれも事前に
調整が必要です。
下の写真を見ると、未来の配管ルートがイメージできるかと思います。
〇床スリーブ
これは上下階を貫通する配管用に床面に設置したスリーブです。
この後コンクリートを打設することになります。構造的に弱点になりやすい
ので、通常の場所より密に鉄筋が配筋される他、斜め方向にも配筋されます。
コンクリート打設後はこんな感じになります。
本格的に設備工事が始まったら、今回紹介した「仕掛け」が実際に
どう使われているかをお見せしたいと思います。